ペルジガン社とサジア社と合併してブラジルフーズ社を設立するが、ペルジガン社をコントロールするブラジル銀行年金ファンドPreviと社会経済開発銀行(BNDES)はブラジルフーズ社が40億レアルの資金調達のために自社株を市場で販売するが、最低でも発行株の50%、可能であれば65%の買収を計画している。
年金ファンドPreviは13億レアルから20億レアルを投資して持株比率を26%から35%、BNDESは10億レアルから15億レアルを投資して持株比率を9.0%に引き上げ、両方でブラジルフーズの44%の持株率を確保する。
ブラジルフーズはペルジガン側の負債34億レアル並びにサジア側の負債67億レアルの合計101億レアルの負債と共に設立されるが、40億レアルの自社株販売で負債低減を図り、両社合併のシナジー効果で年商は300億レアルが見込まれている。
両社は国内市場ではそれまでの企業活動やブランド名を継続するが、サジアは合併前に資金調達のためにロシアの工場放出を予定していたが、合併後は工場を維持する予定であり、また中近東での工場建設を資金繰りのために中止していたが、合併後は建設開始の可能性がでてきた。
ペルジガンの年商は113億レアル、サジアは107億レアルであるが、合併後の加工食肉の国内シェアは55.8%、冷凍食肉71.6%、パスタ類84.2%、ピザ64.8%と寡占状態となるために、日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)などでの承認が必要となる。{2009年5月20日付けエスタード紙}