ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2020年6月~8月の3か月間の平均失業率は、14.1%の統計を取り始めた2012年初めから最高の失業率を更新、今年3月~5月の平均失業率の12.9%よりも1.6%上昇、前年6月~8月の3か月間の平均失業率の11.8%を2.6%も上回っている。
今年6月~8月の3か月間の平均失業者数は、前四半期の1,270万人よりも8.5%相当の110万人増加の1,380万人、前年同期比では9.8%増加を記録している。
一方今年6月~8月の平均労働者数は、前四半期比マイナス5.0%相当の430万人減少の8,170万人、前年同期比では、マイナス12.8%に相当する1,200万人の雇用減少を記録している。
また今年6月~8月の労働力人口は、前四半期比マイナス3.2%に相当する320万人減少の9,550万人、前年同期比ではマイナス10.1%と二桁台の減少を記録している。
また今年6月~8月の就職活動を停止している労働者は、前四半期比8.1%に相当する44万人増加の590万人に達している。前年同期比では、24.2%に相当する110万人が更に就職活動を諦めている。労働人口に占める就職活動を諦めた労働者比率は、5.8%と前四半期比0.6%増加、前年同期比では1.5%も増加している。
また民間部門の労働手帳に記載される正規雇用総数は、前四半期比6.5%に相当する200万人減少の2,910万人まで減少、前年同期比では12.0%に相当する400万人減少している。一方民間部門の労働手帳に記載されない非正規雇用も前四半期比5.0%に相当する46万3,000人減少の880万人、前年同期比では25.8%に相当する300万人減少している。
前期同様に自営業者は、4.0%に相当する89万4,000人減少の2,150万人、前年同期比では11.4%に相当する280万人減少している。またハウスキーパー(家政婦)は、9.4%に相当する47万3,000人減少の460万人、前年同期比では27.5%に相当する170万人減少している。
今年6月~8月の非正規雇用の比率は、全体の38.0%に相当する3,100万人と前四半期及び前年同期の37.6%から増加を記録している。平均家族給与は、前四半期比3.1%増加の2,542レアルとなっている。