ジウマ・ロウセフ政権下の2013年~2014年の国道民営化入札で落札した5コンソーシアムは、契約書に記載されている5年間での複線化完成には程遠い僅か22%の複線化に留まっている。
連邦会計検査院(TCU)では、国道民営化コンセッションを落札したコンソーシアムは、過去5年間で通行料金を51.3%~93.5%値上げしており、この間のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)の40%を大幅に上回る値上げをしている。
国道民営化による5国道の複線は60カ月以内に完成しなければならないが、CCR社が落札した南マット・グロッソ州の国道163号線の806.3キロメートルの複線工事のうち完成しているのは僅か150キロメートルに留まっているが、CCRでは環境ライセンス認可の遅れで、州都カンポ・グランデ市環状線工事に問題をきたしていると指摘している。
ブラジリア市とミナス州をつなぐ国道40号線の民営化コンセッションを落札したInvepar社は、ラヴァ・ジャット汚職疑惑による社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット停止で、557キロメートルの複線化工事は117.6キロメートルで停止を余儀なくされている。
またオデブレヒト社が落札したマット・グロッソ州の国道163号線の複線化工事453.6キロメートルのうち僅か117.6キロメートル、Triunfo社が落札した国道60号線/153号線/262号線の複線化工事647.8キロメートルのうち僅か80キロメートル、ゴイアス州とミナス州をつなぐ国道50号線を落札したコンソーシアムは、複線化工事218.5キロメートルのうち176キロメートルを完成されている。(2019年3月11日付けヴァロール紙)