今年1月1日に誕生したジャイール・ボルソナロ新政権は、100日以内に総額83億レアルに達するインフラ整備向けコンセッション入札を準備しており、国内経済活性化の呼び水になるとインフラ業界関係者は歓迎している。
新政権誕生100日の今年4月までに23プロジェクトの入札で連邦政府は69億レアルの歳入を見込んでおり、23プロジェクトの入札には、12カ所のリージョナルエアポート、10カ所の港湾ターミナル、南北鉄道入札が含まれている。
12カ所のリージョナルエアポート入札による国庫庁の歳入額は12億レアル並びに南北鉄道は11億レアルが見込まれており、今年の財政プライマリー収支赤字1,390億レアルの軽減に繋がる。
12カ所のリージョナルエアポート入札は3月15日予定、4カ所の港湾ターミナル入札は3月22日、その他6カ所の港湾ターミナル入札は4月5日、注目の南北鉄道入札は3月28日に予定。また銅や亜鉛、鉛などの膨大な埋蔵量が見込まれているトカンチンス州のパルメイロポリス鉱山入札などが実施されると連邦政府の臨時収入は83億レアルに達する可能がある。
またジャイール・ボルソナロ新政権初年度の2019年にはその他の24プロジェクトで投資総額が596億レアルに達する入札が予定されており、これには2カ所の高速道路、10カ所の鉄道、8カ所の港湾ターミナル、石油・天然ガス鉱区入札や電力エネルギー部門の2回の入札も含まれている。
ミッシェル・テーメル大統領が2016年9月にインフラ事業の更なる民営化を目的とした投資パートナーシッププログラム(PPI-Programa de Parcerias de Investimentos)で発表した数多くのプロジェクト入札を促すために、環境ライセンス認可や土地接収、ブロクラシー軽減のための組織変更を進めている。
ボルソナロ新政権による環境ライセンス認可や土地接収、ブロクラシー軽減のために組織変更で、トランスノルデスティーナ鉄道やブラジル東北部地域のカアチンガと呼ばれる半乾燥地帯(セルトン)のサンフランシスコ河の水を利用した大規模灌漑プロジェクト、国道163号線、原子力発電所アングラ3号の入札や建設が加速すると見込まれている。(2019年1月17日のUOLサイトより抜粋)