連邦政府では10月の大統領選を前に、2016年9月に発表していたインフラ事業の更なる民営化を目的とした投資パートナーシッププログラム(PPI-Programa de Parcerias de Investimentos)の入札を矢継ぎ早に発表する準備を行っている。
特に南北鉄道のサンパウロ州EstrelaDOésteとゴイアス州 Porto National間の鉄道入札並びに、「RIS」と呼ばれている南部地域統合道路網の国道101号線/290号線/386号線/448号線入札が優先される。
しかし入札が予定されていた多くのPPIインフラ整備プロジェクトは、テーメル大統領弾劾に繋がる政治危機、一般参加の公聴会や連邦会計検査院(TCU)からの要請、投資家を呼び込む収益率の見直しなどで先送りされていた経緯があった。
「RIS」と呼ばれている南部地域統合道路網コンセッション入札は、今年第3四半期に予定されているにも関わらず、連邦会計検査院(TCU)では、473キロメートル区間の公示内容の不備を指摘している。
またブラジル中央電力公社(Eletrobras)傘下の配電公社民営化コンセッションでは、連邦会計検査院(TCU)がアマゾナス州内に電力エネルギーを供給するAmazonas Energia電力公社、アクレ州のAcre Energia電力公社、アラゴアス州のCeal電力公社、ピアウイ州のCepisa電力公社に対する許可を得て、今月中に公示する。
連邦政府は、今年上半期末までに中規模空港の民営化のための公聴会開催を予定しており、南東部地域ではエスピリット・サントス州ヴィトリア空港並びにリオ州マカエ空港の民営化が予定されている。
また北東部地域の中規模空港の民営化では、ペルナンブーコ州レシーフェ空港並びにアラゴアス州マセイオ空港、パライバ州ジョアン・ペソア空港並びにカンピーナ・グランデ空港、セルジッペ州アラカジュ空港、セアラー州ジュアゼイロ・ド・ノルテ空港が予定されている。
マット・グロッソ州内の空港民営化では、クイアバ空港並びにSinop空港、Alta Floresta空港、Rondonopolis空港、 Barra do Garça空港の公聴会開催が予定されている。
総延長距離が933キロメートルに達する穀倉地帯の中西部地域のマット・グロッソ州Sinopとパラー州ミリチツーバを結ぶferrogrão鉄道の公聴会資料は、6月に連邦会計検査院(TCU)に送られて分析される。(2018年5月21日付けヴァロール紙)