経済リセッションによる国内経済停滞並びにラヴァ・ジャット作戦汚職問題での大手ゼネコン幹部逮捕による入札参加停止やクレジット拒否、ジウマ・ロウセフ大統領弾劾裁判の政治混乱などの要因で、過去数年間に亘ってインフラ整備向け公共投資の停止状態が続いている。
今日、ミッシェル・テーメル政権はインフラ整備向けコンセッションの発表を予定、道路並びに鉄道、空港、電力エネルギー送電、上下水道整備などの25プロジェクトの発表が予定されている。
また連邦貯蓄金庫が独占販売していた宝くじ部門(Lotex)の民営化、社会経済開発銀行(BNDES)及び勤続期間保障基金ファンド(FI-FGTS)のコンセッション向けクレジット比率削減に伴う民間銀行のクレジット拡大や社債発行による資金調達なども含まれている。
今回発表されるインフラ整備プロジェクトとして、空港部門ではフォルタレーザ市並びにサルバドール市、フロリアノポリス市、ポルト・アレグレ市の各空港の民営化コンセッション入札が含まれている。
港湾関係プロジェクトとして、サンタレーン港湾燃料ターミナル並びにリオ・デ・ジャネイロ港湾小麦ターミナル、道路関係プロジェクトとして、ゴイアス州とミナス州にまたがる国道364号線/365号線、南大河州内の国道101号線/国道116号線/国道290号線/国道386号線。
鉄道関係プロジェクトとして、サンパウロ州/ミナス州/ゴイアス州/トカンチンス州にまたがる南北鉄道、バイア州の東西統合鉄道(Fiol)、マット・グロッソ州とパラー州を結ぶFerrogrão鉄道が予定されている。
石油・鉱物・電力エネルギー関係プロジェクトとして、第14回石油・天然ガス入札、アマゾナス州内電力エネルギー配電、ボア・ヴィスタエネルギー、ロンドニア中央電力などが予定されている。
また上下水道関係プロジェクトとして、リオ州上下水道会社(Cedae)並びにロンドニア州上下水道会社(Caerd、)パラー州上下水道会社(Cosanpa)の民営化が予定されている。(2016年9月13日付けエスタード紙)