ペトロブラス石油公社関連のラヴァ・ジャット作戦での汚職問題などで大手ゼネコン企業幹部の逮捕が相次いで企業イメージが悪化して資金調達が困難を極めており、またその影響で連邦政府によるインフラ整備コンセッション入札では汚職関連企業の入札参加が制限されている。
大半の伝統的なゼネコン企業の連邦政府によるインフラコンセッション入札参加が禁止されている影響で、国内外の新規参入組は、入札参加するためブラジルの法律事務所と契約して入札条件などの情報を積極的に収集している。
公共事業対応パウリスタ企業協会(Apeop)主催の公共事業セミナーには、官民合同プロジェクト(PPPs)形式のコンセッション入札に関する情報を収集するため法律事務所の担当者多数が参加している。
連邦政府はすでに官民合同プロジェクト(PPPs)形式の道路コンセッション入札に関する314通の提案書を49企業から受領、また空港コンセッション入札に関する92通の提案書を30企業から受領しており、多くの新規参入企業が入札参加を希望している。
投資総額が312億レアルに達する総延長距離が4,371キロメートルの11道路コンセッションは、サンパウロ州並びにミナス州、リオ州、南大河州、サンタ・カタリーナ州、マット・グロッソ州、南マット・グロッソ州、ロンドニア州にまたがっている。
また投資総額が85億レアルに達する空港コンセッションは、フォルタレーザ市並びにサルバドール市、フロリアノポリス市、ポルト・アレグレ市が予定されている。(2015年7月13日付けエスタード紙)