成長加速プログラム(PAC)に関連したインフラ工事で、わずか6事業の遅れで280億レアルの損失に繋がっている。 全国工業連合(CNI)が独自に調査したもので、この金額は、サッカー・ワールドカップの開催費用にも匹敵する。
今回の分析では、需要に伴い本来創出されるべき富に限定して計算された。例えば、ブラジル北東部の農業生産では、サンフランシスコ川を利用した内水面輸送が当初の計画通りに完成していた場合との損失を計測。また資源分野では、東西統合鉄道(Fiol)が計画通りに完成しなかったことに伴う鉱物資源と穀物の輸出機会の損失について集計した。
いずれのケースにおいても、公的資金の投入により恩恵が得られなかった機会損失を考慮した。CNIのジョゼー・アウグスト・コエーリョ・フェルナンデス政策・戦略担当理事は、「この計画は3年で完了しているべきものであり、それが6年にも伸びている。これは経済全般の生産性を引き下げる」と指摘する。
同理事は更に、大規模事業の管理に困難を伴うのは、何もブラジルに限った事ではないとも指摘する。だがブラジルの場合、期限の遅れは、それが決まり事のようになっており、市民はこれにしっかり目を向けるべきだとCNIは主張している。(2014年5月25日エスタード紙)