ベレン-ブラジリアを結ぶ国道153号線の道路民営化コンセッションは、今年5月23日の入札が予定されており、ゴイアス州アナポリス市とトカンチンス州アリアンサ・ド・トカンチンス市を結ぶ624.8キロメートルが入札にかけられる。
当初の計画では、国道153号線の道路民営化コンセッションの入札はゴイアス州アナポリス市とトカンチンス州パルマス市を結ぶ814キロメートルであったが、落札したコンセッションが5年以内に複線化を完成させる必要があるために、入札区間189キロメートルの短縮を余儀なくされた。
国家陸路輸送庁(ANTT)は、国道153号線の道路民営化コンセッションの入札で最高通行料金を100キロメートル当たり9.22レアルに設定、投資総額は43億1,000万レアルが予想されている。
昨年の国道262号線の民営化コンセッション入札では、興味を示す企業がなかったために、連邦政府は、入札参加を促すための入札条件変更を余儀なくされているが、バイア州内の国道101号線並びにミナス州内の国道116号線の民営化コンセッションを官民合同プロジェクト(PPP)形式での入札や連邦政府による複線化なども検討している。
ブンゲ社並びにカーギル社、Maggi社、 Dreyfus社の4大穀物メジャーが輸送ロジスティック企業EDLP社を設立して、ブラジルの穀倉地帯のマット・グロッソ州から鉄道などを通して、パラー州の港湾から穀物輸出をするための新しい鉄道民営化コンセッション入札を連邦政府に要請している。
またEDLP社は、すでにセーザー・ボルジェス運輸相に新しい鉄道網の建設計画を提示しており、新鉄道建設はPirararaプロジェクトと命名され、投資総額は100億レアル~150億レアルが見込まれている。
南北鉄道のゴイアス州カンピノルテとルッカス・ド・リオ・ヴェルデを結ぶ883キロメートルのFico鉄道を建設してマラニョン州イタキ港から穀物を輸出、またゴイアス州アグア・ボアからカンピノルテをつなぐFico Leste鉄道の建設も要請している。(2014年4月4日付けエスタード紙)