2012年2月にサンパウロ証券取引所(Bovespa)で実施されたグアルーリョス空港、ヴィラコッポス空港並びにブラジリア空港の運営権民営化コンセッション入札開始で、ブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)の資本参加比率が49%に制限されているために、収益が大幅に悪化してきている。
Infraero公社の2012年の営業利益は5億9,420万レアル、純益は3億9,670万レアルであったにも関わらず、今年の営業利益は、3億9,110万レアルの赤字が見込まれているために、大幅なコスト削減を実施する。
グアルーリョス空港、ヴィラコッポス空港並びにブラジリア空港の民営化前の3空港のInfraero公社の売上は全体の38%を占めていたにも関わらず、今では31.5%に減少して収益が悪化している。
ミナス州のコンフィンス空港並びにリオ州のガレオン空港の民営化コンセッションの入札は11月に予定されており、Infraero公社にとって更なる民営化は収益が悪化するために、外部に委託しているメインテナンス向け予算を大幅にカットしている。
民間航空庁(Anac)ではInfraero公社によるメインテナンス向け予算カットは、Anac公社が定める航空機の安全性確保に問題が発生する可能性を指摘、ガレオン空港のメインテナンス予算は57%カットされる。
ガレオン空港のメインテナンス予算は月間4,274万レアルから1,823万レアルにカット、空港の電気システム予算も約25%カットの2億6,740万レアルにコストカットされる。(2013年10月15日付けエスタード紙)