連邦政府は国道並びに鉄道並びに港湾、空港、岩塩層下(プレソルト)原油開発向け入札など目白押しに予定しているにも関わらず、外資系企業並びに国内企業にとっては、収益性が低いために入札参加企業にとってあまりメリットのない入札が続いている。
今月13日、連邦政府は、国道50号線と国道262号線の道路民営化コンセッション入 札を実施、国道50号線の入札には8社が参加したにも関わらず、国道262号線の入札には興味を示す企業がなかったために、今後は複数の国道線の同時入札は実施しないように変更、また新しい道路民営化コンセッション入札では、落札企業にとって収益性が増加するように変更される。
今月初めに連邦会計調査院(TCU)は、ミナス州のコンフィンス空港並びにリオ州のガ レオン空港の民営化コンセッションの入札の最低金額や入札参加コンセッションの条件を修正して承認、更なる投資家が入札に参加するために、ミナス州のコンフィンス空港の入札条件を年間利用客が3,500万人以上の空港運営経験のある企業から2,000万人に変更している。
2011年のブラジルのインフラ整備向け投資はGDP比2.1%であったが、フィリピンはGDP比3.6%、コロンビアはGDP比5.8%、チリはGDP比6.2%、中国はGDP13.4%とそれぞれブラジルを大幅に上回っているとスイス・クレジット銀行は指摘している。
ミナス州のコンフィンス空港並びにリオ州のガレオン空港の民営化コンセッションの入札では87億レアル、270ヵ所のリージョナル空港への投資は73億レアルがそれぞれ予想されている。
また港湾への今後5年間の民営化コンセッション投資は546億レアルが予想されており、道路民営化コンセッションでは7、500キロメートル、鉄道民営化コンセッションでは1万キロメートルの鉄道が新たに建設される。(2013年9月29日付けエスタード紙)