昨年のゴール航空は、レアル高の為替やジェット燃料の高騰でコストが大幅に上昇したにも関わらず、業界内でのエアーチケット割安競争で価格転嫁ができなかったために、7億1,000万レアルの赤字を計上している。
昨年のゴール航空のコストは23%増加、しかし、価格競争のためにエアーチケット料金が平均4.8%の値下げを余儀なくされたために、大幅な赤字につながった。
特にジェット燃料価格が33%と大幅に上昇した影響でコスト高につながったが、売上は、エアーチケット向けの長期クレジット導入による低所得者層の利用拡大で、前年比8.0%増加の75億レアルを記録している。
同社では、コスト削減のために搭乗率の悪い運航便を中心に80便から100便を削減、そのうち80%はゴール航空便、20%はWebjet便を予定、特に夜間便を中心に削減する。
同社では、搭乗率の悪い運航便の削減で搭乗率の上昇並びにエアーチケット価格上昇で収益率のアップを見込んでおり、また、パイロット並びに乗務員に対して、退職金割り増しなどの早期退職優遇制度を導入して人員の削減を図る。
昨年のゴール航空以外にTAM航空も3億3,510万レアルの赤字を計上、同社は収益性の高い国際路線の比率が高いために、赤字額はゴール航空を下回っている。(2012年3月28日付けエスタード紙)