連邦政府はグアルーリョス空港、ビラコッポス空港並びにブラジリア空港の民営化を発表しているにも関わらず、入札条件決定が遅れている影響で入札は今年12月、落札コンセッションの運営開始は来年2月が予定されている。
しかし入札に参加するコンセッションにとって詳細な条件が明らかでなく、入札条件は今後2カ月間に亘って、利害関係者や学識経験者などを呼んで意見を聞く制度の公聴会などで参考意見の収集を行う。
昨年のブラジルの各空港の空港使用に関する料金徴収総額は30億レアルを突破、そのうちブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)に収益の2/3を分配、民営化後にはInfraeroは最大49%の資本参加が予定されている。
コンセッション方式では初めて民営化が採用される北大河州の小規模のサン・ゴンサロ・ド・アマランテ空港の入札は、入札参加コンセッションの要請で8月22日に先送りされた。
グアルーリョス空港などの民営化コンセッションにはドイツ、フランスやスペインですでに空港運営を行っている企業が入札参加に名乗りを挙げると予想、旅客ターミナルや滑走路拡張の建設や改修はブラジルのゼネコン企業が行うと予想されている。
グアルーリョスの第3ターミナル建設はワールドカップ関連プロジェクトでは最大の投資で7億レアルが見込まれており、空港利用者が30%増加できる処理能力と見込まれている。(2011年7月13日付けエスタード紙)