今月11日にサンパウロ経由のカンピーナス-リオ・デ・ジャネイロを結ぶ高速鉄道の入札は、参加予定のコンセッションからの要請で延期されることが濃厚となってきている。
今日、韓国コンセッションのTAV Brasil社は国家陸路庁(ANTT)に対して、今週中に入札条件を整えるのは難しいために、入札の延期を要請すると予想されている。
この高速鉄道はリオーサンパウロ間の交通渋滞を緩和するために、ジウマ・ロウセフ大統領が大いに肩入れをしているが、多くの入札参加コンセッションの要請で、入札延期は避けられなくなってきている。
またTrendsコンソーシアムのパウロ・ベニテス代表はANTTが入札条件の技術移転やサンパウロ州内の停車駅の変更などの発表が遅れたために、45日から60日間の入札延期を要請している。
国内ゼネコン大手のオデブレヒト社、カマルゴ・コレア、アンドラーデ・グッチエレス並びにケイロース・ガルバン社連合は昨年末からコンソーシアムの参加を検討、しかし連邦政府の投資コストの330億ドルをはるかに上回る500億ドルを見込んでおり、また社会経済開発銀行(BNDES)ともクレジットなどで話し合いを持っているが、投資額、リスクや納期などの面で条件が一致していない。(2011年7月5日付けエスタード紙)