ブラジルの有力行政経済研究機関であるIBMECの調査によると年末にサンパウロ経由のリオ-カンピーナス間の高速鉄道の入札が予定、投資総額330億レアル、キロメートル当たりの料金が最大0.49レアルに設定されているが、利用客の需要が不透明となっている。
現在のリオ-サンパウロ間の移動は低価格料金のポンチ・アエレアと呼ばれる飛行機便が全体の57%を占めており、国家陸路庁(ANTT)では高速鉄道開通後は鉄道利用が52.9%を占めると予想、しかし市場関係者は疑問視している。
2014年のリオ-サンパウロ間は航空機が68%、16%が自動車、15%はバスを利用すると予想、ANTTでは高速鉄道開通後はサンパウロ-カンピーナス間の利用客は年間1,230万人、サン・ジョゼ・ドス・カンポス-サンパウロ間は860万人を見込んでいる。
通勤客の利用予想はリオ-ボルタ・レドンダ、サンパウロ-カンピーナス間が自動車から高速鉄道への利用客の増加が予想されているが、リオ-カンピーナス間はアズール航空、ゴール航空やTAM航空が営業しているために、高速鉄道開通後は熾烈な競争が予想されている。(2010年7月26日付けエスタード紙)