昨日ソフトバンクグループは、ブラジル配車サービス会社である99社に対する1億ドルの投資を発表、ラテンアメリカ最大の経済大国ブラジルに米国資本ウーバー・テクノロジーズ社とのシェア争いに参入する。
ソフトバンクの99社への1億ドルの投資は、今年1月に中国最大の配車サービス企業であるソフトバンク傘下の中国資本滴滴出行の1億ドルに続く総額2億ドルに達する投資となる。
ウーバーにとってラテンアメリカは、北米ほどの売り上げはないものの利益率が最も高い地域であり、ソフトバンクの99社への総額2億ドルの投資は、マーケットシェア争いの激化を招いて収益率の低下につながると予想されている。
ブラジル配車サービス会社99社は2012年に設立、昨年はウーバーに対抗するために99POP社を設立してライドシェア(相乗り)サービスを開始。ブラジルで最も人口が多い1,000万人都市のサンパウロ市は、ウーバーにとってサービス利用回数で世界有数の都市である一方で、99社はブラジル国内の400以上の都市でタクシー配車とライドシェアサービスを展開している。
99社には20万人のドライバーが登録、1,400万人の顧客が登録しており、業界最大手のウーバー社並びにスペイン資本Cabify社と熾烈なマーケットシェア争いになると99社のピーター・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は説明している。(2017年5月25日付けエスタード紙)