エンブラエル社は、米国司法省と2007年~2011年にかけて4か国の国防省との16空軍機取引での8,300万ドル不正利益に対して総額2億550万ドルの罰金支払いで合意した。
エンブラエル社は、米国司法省に対して1億700万ドル並びに米国証券取引委員会(SEC)に対して9,800万ドルの罰金支払いを命じられているが、ブラジル国内では有価証券取引委員会(CVM)に対して6,400万レアル、司法関連ファンドに5,800万レアルをそれぞれ積み立てることで合意したため、ブラジルでの積立金額は米国での罰金支払い分が減額される。
エンブラエル社はドミニカ共和国並びにモザンビーク、サウジアラビア、インドとの空軍機の不正売買取引で8,300万ドルの不正利益を得たと米国証券取引委員会(SEC)は指摘している。
エンブラエル社はドミニカ共和国との空軍機売買で350万ドルの汚職金支払い、サウジアラビアでは170万ドル、モザンビークでは80万ドルの不正取引を行ったと米国証券取引委員会(SEC)は指摘、またインドでも空軍の高官位に580万ドルの不正行為を行ったと指摘している。
エンブラエル社では汚職疑惑が指摘されていた2007年から社長に就任しているフェデリコ・クラード氏を今年6月に解任、後任にパウロ・セザール・デ・ソウザ氏を社長に据えて、企業イメージ更新に努めている。(2016年10月25日付けヴァロール紙)