今月11日、ゴール航空の第3四半期の決算が発表され、11四半期連続で赤字を計上、ゴール航空の第3四半期の純益は2億4,400万レアルの赤字を計上している。
しかしゴール航空の第3四半期の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示すEBITDAは1億5,200万レアルの黒字を計上して、前年同四半期の3,700万レアルを大幅に上回っている。
またゴール航空の第3四半期の純益は、前年同四半期の1億9,700万レアルの赤字を24.4%上回っており、2012年からの純益の赤字総額は27億レアルに達している。
ゴール航空の負債の60%はドルの為替による負債であり、2013年9月から今年9月までのレアル通貨に対するドルの為替は10%上昇、ゴール航空の負債総額は4億3,500万レアルに達している。
ブラジルの航空会社はマーケットシェア拡大でジェット機の購入を拡大したために2013年並びに2012年の座席利用率は平均70%迄減少、TAM航空並びに GOL航空は拡大路線から座席利用率の上昇に戦略を切り替えている。
ブラジルの航空会社に対する外資系企業の資本参加率は20%に制限されているが、連邦政府は外資系企業の資本参加比率の引き上げを検討している。(2014年11月13日付けエスタード紙)