輸送インフラ計画に基づいて管理、規制や拡張計画などを実施する輸送インフラ局(Dnit)の幹部による汚職問題などの影響で輸送関連事業への投資が滞っているために、ジウマ・ロウセフ大統領は、水上輸送を管理するHidrobras水上輸送公社の設立を検討している。
Hidrobras水上輸送公社の設立は、ジウマ政権にとって5公社目の設立となり、ルーラ政権8年間の5公社設立と同じ設立数となり、航空局並びに中小企業局が統合して管轄する。
ジウマ政権では、すでにインフラエロ・サービス公社、アマゾン・アズール・防衛テクノロジアス公社、ブラジルエージェンシ-保証ファンド公社(ABGF)並びに物流システム計画公社を設立している。
ブラジルには水上輸送が可能な大河が国土全体に広がっているにも関わらず、水上輸送能力の1/3足らずしか利用されていないために、コストが高いトラック輸送に頼っているのが現状である。
2011年の水上輸送関連のDnit局の投資は、予算3億8,680万レアルの52%に相当する2億260万レアル、2012年は予算4億5,070万レアルの32%に相当する1億4,510万レアルであった。
2012年のDnit局のトカンチンス河のラジェアードダム向け投資予算は1億レアルであったにも関わらず、全く投資されず、またマデイラ河の運河整備予算は1,040万レアルであったにも関わらず、僅かに390万レアルが投資されただけとなっていた。(2013年4月4日付けエスタード紙)