連邦政府はサンパウロ市を経由するリオ市とカンピーナス市を結ぶ510キロメートルの高速鉄道建設の入札条件として、10年以上の高速鉄道の運営経験並びに重大な事故が発生していないコンソーシアムに限って入札参加を許可、中国はこの入札条件を満たしていないために参加できない。
今年2月にサンパウロ証券取引所(Bovespa)で実施されたグアルーリョス空港、ヴィラコッポス空港並びにブラジリア空港の運営権民営化コンセッション入札で、規模の小さい国際空港を運営している企業が落札したことに対して、ジウマ・ロウセフ大統領が不満を持っていたことが入札条件の厳格化につながっている。
中国は2008年から高速鉄道の操業を開始、入札条件は運営経験が10年以下のために入札条件を満たしておらず、また昨年には浙江省で起きた30人以上の犠牲者をだす高速鉄道の列車追突事故も入札条件を満たしていない。
高速鉄道の入札条件を満たしているのは韓国並びに日本、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスでそれぞれの国はコンソーシアムを組んで、入札に参加すると予想されている。
連邦政府は2014 FIFAワールドカップに合わせる予定で、サンパウロからリオまでを結ぶ高速鉄道として計画、その後にカンピーナスまでの約100km鉄道建設が計画されていたが、2009年7月時点では施工を行う会社の入札まで終えている予定だった。
入札する際は建設する技術を持っていることが前提となっており、落札の基準は想定運賃の安いコンソーシアムで運営期間は40年間の予定、1キロメートル当たりの運賃を最大0.49レアルに設定されている。(2012年8月24日付けエスタード紙)
2013年5月29日に鉄道建設技術のある事業体と運営事業者を対象とした第1回目の入札予定、その後建設業者などを対象とした第2回目の入札は2014年に実施が予定されている。(2012年8月24日付けヴァロール紙)