ミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)が連邦政府との間で新規契約更新をしなかったサンシモン水力発電所は、昨年に中国資本Spic Pacific Hydro社(SPIC)が72億レアル(22億5,800万ドル相当)で買収した。
Spic Pacific Hydro社は、先週からサンシモン水力発電所の操業を開始したが、同社ではブラジル国内の水力発電並びに風力発電、太陽光発電部門での事業拡大を発表している。
同社では、電力エネルギー発電事業進出では投資をする際に法人を新しく設立して、設備や従業員の確保、チャネルの構築や顧客の確保を一から行うグリーンフィールド投資並びにM&A投資を予定している。
SPIC社では、2020年までに世界での電力エネルギー発電能力を30GW増加する計画を立てているが、ブラジル国内での事業を優先するとブラジルSPIC社のAdriana Waltrick社長は説明している。
同社は、問題を抱えているマデイラ河流域のサント・アントニオ水力発電所への資本参加で、ミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)やオデブレヒト社と交渉を行っている。
SPIC社は今年下半期に入札が予定されている発電能力が260メガワットの3カ所の風力発電所建設入札に参加、また2019年に入札が予定されている太陽光発電にも入札参加を予定している。(2018年5月16日付けエスタード紙)