3月29日に実施された第15回石油・天然ガス入札では、平均入札価格が最低入札価格の621.9%に達して総額80億1,400万レアルを記録したが、サントス海盆に位置する岩塩層下(プレソルト)鉱区2カ所は、入札直前に除外された経緯があった。
第15回石油・天然ガス入札では、陸上のパラナ堆積盆地並びにパルナイーバ堆積盆地に位置する22カ所のオンショア鉱区、カンポス海盆並びにセアラー海盆、ポチグア海盆、サントス海盆、セルジッペ‐アラゴアス海盆に位置する47カ所のオフショア鉱区が競売にかけられた一方で、21カ所のオンショア鉱区の応札はなかった。
特に第15回石油・天然ガス入札で注目を集めたのは、国内外の石油・天然ガス開発企業20社が応札したカンポス海盆に位置する7鉱区に集中、平均落札価格は最低価格の680.42%に達している。
2017年9月に実施された陸上の堆積盆地を中心としたオンショア鉱区並びに岩塩層上(ポストソルト)油田鉱区の第14回石油・天然ガス入札では、国庫庁は99億5,000万レアルの臨時歳入を記録していた。
しかし今回の第15回石油・天然ガス入札による総額80億1,400万レアル並びに6月7日に予定されている第4回目となる岩塩層下(プレソルト)鉱区入札では、40億レアルの臨時歳入が見込まれている。
ExxonMobil 社並びにカタール資本Qutar Petroleum社、ペトロブラス連合はカンポス海盆に位置する鉱区を最低価格4,070万レアルを大幅に上回る28億2,400万レアルで落札している。
ペトロブラス並びにノルウエー資本Statoil社、ExxonMobil 社連合はカンポス海盆に位置する鉱区を最低価格4,128万レアルを大幅に上回る15億レアルで落札。また同じコンソーシアム連合で最低価格2,991万レアルを大幅に上回る21億2,800万レアルで落札した。
特に注目の集めたのは、ドイツ資本Wintershall社がサントス海盆並びにカンポス海盆、ポチグア海盆、セアラー海盆に位置する7鉱区を落札、同社はアルゼンチン並びにドイツ、ノルウエー、オランダ、ロシア、リビア、アブダビで1日当たり50万バレルの原油を生産している。(2018年4月3日付けヴァロール紙)