2015年の近くの電線から勝手に線を引いて電力エネルギーメーターを回避して不正に電気を家庭に引く「盗電-(GATO猫と一般的に呼ばれていて電線に爪を立てて引掛けるの意味か?)」による損害は、1時間当たり1,500万メガワットに達している。
1時間当たり1,500万メガワットの盗電による2015年の電力配電会社の損害総額は80億レアルに達しており、人口が700万人のサンタ・カタリーナ州内の全ての街灯の消費電力に匹敵する電力が不正使用されているとブラジル電化協会では発表している。
電力メーターが設置されている家庭でも2年以上の累計30億レアルに相当する支払い遅延があり、年間80億レアルの盗電被害と合わせると年間110億レアル相当の電力が不当に消費されている。
ブラジル国内で盗電被害が最も顕著な地域は北部で、特にアマゾナス・エネルギー公社では電力消費の32.5%が盗電被害に計上されており、アマパ電力会社は28.1%が盗電されている。
特に被害が深刻な電力会社は、リオ州内の420万人に電力を供給しているライト社でバイシャーダ・フルミネンセ地区の40%が盗電被害にあっており、リオ州北部地域並びに西部ではそれぞれ30%が盗電被害にあっている。
リオ州内での盗電被害がなくなれば電力料金は17.0%安くなる可能性がある。またライト社のエスピリット・サント州内の盗電は23.4%に相当する6,000メガワットに達している。(2017年3月26日付けエスタード紙)