ペトロブラス石油公社は製油所のガソリン卸売価格の8.1%、ディーゼル燃料価格の9.5%値上げを発表した当日に、サンパウロ市内の一般消費者向けガソリンポストの石油派生品価格は値上げされている。
ペトロブラス石油公社による製油所のガソリン卸売価格8.1%値上げは、サンパウロ市内のガソリンポストの最終価格を0.1レアル、ディーゼル燃料価格9.5%値上げは0.15レアル引き上げている。
しかしペトロブラスは10月14日に製油所のガソリン卸売価格を3.2%値下げ、11月8日にも3.1%値下げを発表したにも関わらず、石油配給業者が石油派生品価格を据え置いたために、一般消費者には卸売価格の値下げの恩恵を受けていなかった。
石油製品小売業者組合(Sincopetro)では、今週金曜日までにはブラジル国内のガソリンポストの石油派生品価格は値上げされると予想。また昨日ペトロブラスは製造業向け液化天然ガス価格の12.3%値上げを発表している。
テンデンシアス社チーフエコノミストのマルシオ・ミラン氏は、石油派生品の値上げの影響で食料品・飲料の輸送価格コスト増加も伴って12月のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の0.64%から0.82%に上昇修正、今年のIPCA指数を前回予想の6.8%から7.0%上方修正を余儀なくされている。(2016年12月7日付けエスタード紙)