ペトロブラス石油公社は、10月15日から国内製油所出荷のガソリン卸売価格を3.2%、ディーゼル燃料価格を2.7%それぞれ値下げすると発表していたにも関わらず、一般消費者向けのガソリンポストのガソリン価格は11州で逆に値上がりしていた。
昨日、ペトロブラス石油公社は前回の値下げ発表から1か月も経過していないにも関わらず、国内製油所出荷のガソリン卸売価格3.1%、ディーゼル燃料価格10.4%の値下げを発表している。
今回の国内製油所出荷のガソリン及びディーゼル燃料の卸売価格値下げは今日9日から実施されるが、値下げ実施要因として前回の値上げから石油の国際コモディティ価格は12.0%減少、また石油輸入業者とのマーケットシェア争い激化に備えている。
ペトロブラスでは月に1回石油の国際コモディティ価格に沿った透明性のあるガソリン価格の設定見直しを発表、海外投資家から価格設定の透明性が評価されて歓迎されている。
ペトロブラスでは海外からの石油並びにディーゼル燃料の輸入価格が国内販売価格を上回っているにも関わらず、連邦政府の要請で2011年から2014年にかけて石油価格の値上げができなかった経緯があった。
ペトロブラスは、ジウマ大統領に国内の石油卸売価格の値上げを要請していたにも関わらず、国内製油所の卸売価格よりも高い石油の輸入価格で毎月10億レアル以上の赤字計上を余儀なくされていた。(2016年11月9日付けエスタード紙)