ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2020年12月の自動車並びに建材を除く一般小売販売量は、前月比マイナス6.1%の大幅減少を記録、Valor Data社のコンサルタント会社や金融機関28社対象の調査では、最大はマイナス2.0%、最終はマイナス0.7%、平均のマイナス0.6%を大幅に上回る落込みを記録している。
またブラジル地理統計院(IBGE)では、2020年の一般小売販売量は、前年比5.7%増加を予想していたにも関わらず、僅か1.2%増加に留まっている。
昨年の一般小売販売量が僅か1.2%増加に留まったのは、2016年の6.2%増加以降では最低の増加率に留まり、昨年12月の前年同月比では、1.2%増加で予想の1.7%増加を大幅に下回った。
昨年のインフレ指数を考慮しない名目一般小売販売量は、前年比6.0%増加、前月比マイナス5.3%、前年同月比では9.2%増加を記録している。
2020年の自動車並びに建材部門を含む広範囲小売販売量は、前年比マイナス1.5%と2019年の3.9%増加から一転して大幅に減少している。また昨年12月の広範囲小売販売量は、前月比マイナス3.7%を記録したが、Valor Data社の調査ではマイナス0.8%が予想されていた。
昨年12月の前年同月比のインフレ指数を考慮した実質広範囲小売販売量は、Valor Data社の予想の6.2%増加を大幅に下回る2.6%増加、Valor Data社の2020年の広範囲小売販売量は、マイナス1.1%であった。
昨年12月の名目広範囲小売販売量は前月比マイナス2.8%、前年第4四半期の月間平均では0.6%増加、前年同月比10.9%増加、昨年1年間では3.3%増加を記録している。
一般小売販売の調査対象の全8セクターは前月比エマイナスを記録、昨年1年間の一般小売販売では、調査対象の8セクターのうち4セクターはプラスを記録したが、4セクターではマイナスを記録している。
2020年の一般小売販売のうちハイパーマーケットセクターは、4.8%増加を2012年に記録した8.4%増加以降では最高の伸び率を記録している。また2020年の広範囲小売販売は、前年比マイナス13.7%の二桁台の減少を記録、特にCOVID-19パンデミックによる自動車セクターの落込みが牽引している。
昨年12月の27地域対象の一般小売販売では、前月比では26地域がマイナスを記録、唯一アマパ州の小売販売が3.8%増加を記録、また前年同月比の調査では、26地域がマイナスを記録している。