JICA本部に栄転帰任される佐藤洋史所長が後任の江口雅之新所長と伴に村田会頭と平田事務局長にオンラインで挨拶を行った。
佐藤所長は約5年間に亘るブラジル勤務について、『最初JICAブラジルで「技術協力事業」を担当していた時代には会議所との関係がやや薄かったが、戦略の軸足を「民間連携事業」に移行した時から一挙に関係が深まった。
サンパウロを拠点に中南米を見据えた多くの日本企業が集積、特にメディカル機器企業からの協力を受けて日系病院等を含む円滑な民間連携(※2)が実施できた。中南米日系社会との連携調査団(※1)やJETROによるイノベーション中小企業との連携活動(※3)もその代表例の一つであった。
色々な形で会議所活動に参加させて頂いた。民間連携事業をより一層強力に推進して行くために、本部機能をブラジリアからサンパウロに移転した背景がある。』と回顧、『今後もこの様な連携事業はJICAとして強力に推進して参る所存、引き続き会議所の協力に期待している。ブラジル経験豊富な江口が今週(月)に到着、オンライン面談が出来るのは嬉しい』と挨拶。
江口新所長から『本来コロナ禍がなければ直接お逢いして面談したかった。ブラジルは8年ぶりの再駐在となる。サンパウロに本部を移転した大きな目的や背景は既述通りで、JICAスキームとしての民間投融資を2012年に再開してから最近では中南米地域も顕著に増えている。
民間の提案型の実証事業もブラジルを中心にこれからドンドン拡大して行く事を考えている。民間連携の重点地域、国として中南米の中では言うまでもなくブラジルである。日本からの進出企業の多いサンパウロを地の利を活かした協力関係を強化して行きたい。
コロナ禍で対面式では出来なくても、この様なオンラインの形で工夫しながら意見交換や皆様と一緒に活動をして行きたい。JICA協力の案件に限らず商工会議所の発展の為に、前任者が担当していた分科会やWGの活動等も引き継いでいく所存、ご指導・ご協力をお願いしたい。』と抱負を述べた。
以下にごく一部のサイトアップ記事を示す。
(※1)「中南米日系社会との連携調査団」との意見交換会開催 2017/07/24
http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=17373
(※2)日伯医療協力プロジェクト閉会セレモニー 2018/12/14
http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=19108
(※3)「第9回中南米日系社会との連携調査団」との意見交換会開催 2020/02/03
http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=20449