食品部会(尾崎英之部会長)は1月21日正午から商工会議所会議室に10人が参加、業種別部会長シンポ用資料の作成、2008年度の食品部会活動方針、活動計画で意見の交換を行なった。
初めに出席者全員が、2007年の回顧及び2008年の展望としてレポートを発表したが、厚生労働省発表のアガリスク疑惑は、健康栄養補助食品全域を巻き込む不信感の蔓延、ドル安の為替で国内販売への方向転換、下請け業務での拡販、オーストラリアの旱魃、アルゼンチンの水害及び中国の大幅な需要増加で、脱粉乳の国際市場価格が高騰した。
また日本国内での食品偽造問題の多発、トレーサビリティの追及、低所得層であるC/Dクラスの実質賃金の上昇による消費拡大、ブラジル法規(ANVISA)の規制緩和、原料の値上げ、レアル高で輸入酒類や食料品の増加、インフレ安定や金利低下で、個人消費の増加傾向で昨年は大半の企業が売上を伸ばしたが、純益は伸び悩み、今年は昨年並みに推移すると見込んでいるが、不透明な為替、米国のリッセッションの影響など心配な世界経済のシナリオも存在するが、物流コスト低減やコスト管理などでコストダウンを図り、利益確保を目指している企業が大半を占めた。
参加者は尾崎英之部会長(東山農産)、新谷道治副部会長(味の素)、中村善昭(高砂香料)、松田典仁氏(MNプロポリス)、斉藤孝之氏(日清味の素)、黒津エドワルド氏(ヤクルト)、大野恵介氏(三栄源)西村允之氏(サンクロレラ)、土肥克己領事、平田藤義事務局長
シンポ用資料作成で意見交換する参加者
左から進行役の尾崎部会長/中村副部会長