貿易部会(今井 重利部会長)は、2017 年2月15 日午後3時から16人が参加して開催、2月23日午後1時からインターコンチネンタルホテルで開催される2017年上期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、テーマ:「2016 年の回顧と2017年の展望」副題:『景気回復に向けて、いま為すべきことは?』及び『商工会議所への要望』について、ドラフト資料を基に意見交換を行った。
2016年の回顧では、国内経済リセッションやドル高為替の影響による国内消費の減少、輸入金額の大幅な減少による貿易収支黒字の拡大、大豆並びに大豆粕、鉄鉱石とも輸出量は増加した一方で、国際コモディティ価格の大幅減少による輸出価格の減少、自動車の輸出先開拓による輸出増加、対内直接投資の減少、輸出相手国は中国が1位、米国2位、アルゼンチンは3位、 日本は大幅に後退、地域別にバランスのとれた輸出先となっていることを今井部会長が説明した。
また輸入ではレアル通貨に対するドル高為替影響で付加価値の高い完成品の大幅減少、輸入金額では一次産品並びに半完成品、完成品がすべて減少、輸入相手国では中国が前年に続いてトップ、日本の対内直接投資は半減、中国は英領ヴァージン諸島などの第三国経由の対内直接投資で詳細は不明、貿易収支は輸入減少による黒字で経済リセッションを反映、ラヴァ・ジャット作戦汚職問題の影響によるインフレ整備部門への投資の軒並み中止、副題:『景気回復に向けて、いま為すべきことは?』及び『商工会議所への要望』では、好景気の農畜産分野でのビジネスチャンス、本社への明るい情報発信の継続、ブラジルのイメージアップの宣伝強化、日系三世や四世の実業家の経済委員会などへの招聘、関税の緩和並びに簡素化の要請、ブラジルポテンシャルの認知、政治の安定、構造改革推進などが挙げられた。
参加者は今井部会長(伊藤忠)、辻副部会長(ジェトロ)、的場副部会長(島津製作所)、奥川氏(伊藤忠)、中村氏(丸紅)、粟屋氏(双日)、 土屋氏(三井物産)、佐久間氏(双日)、小湊氏(KBKブラジル)、大野氏(ダイソー)、平池氏(東レ)、櫻井氏(伯国三菱商事)、蛭子領事(サンパウロ総領事館)、 平田事務局長、吉田調査員、大角編集担当
左から的場副部会長(島津製作所)/辻副部会長(ジェトロ)/今井部会長(伊藤忠)