機械金属部会(池辺 和博部会長)は、2016年8月4日午後2時から4時30分まで23人が参加して開催、今月25日に開催される2016年下期の業種別部会長シンポジウム発表資料作成では、参加者が各社の上期の回顧並びに下期の展望について説明した。
上期の回顧では、ラヴァ・ジャット関連汚職問題の産業界への波及、壊滅的なペトロブラス関連投資の減少、継続する粗鋼生産減少、電力需要の減少、BNDES銀行からの資金調達困難、インフラ設備投資向け大型プロジェクトの中止や先送り、レアル通貨に対するドル高の為替、クレジット縮小、延滞率増加、石油開発関連企業の企業再生・破産法申請、セメントプラント拡張計画の先送りなどが挙げられた。
下期の展望では、ジウマ・ロウセフ大統領弾劾プロセスの行方、ミッシェル・テーメル政権誕生による新経済政策の発表、地方統一選挙、オリンピックの影響、年金改革、インフレ鎮静化、レアルに対するドル為替の行方、原油・鉄鉱石などの国際コモディティ価格の変動の影響などが挙げられた。
また副題の「どん底の時期ならではの戦略 課題整理と対処方策」として、ペトロブラスやヴァーレ社の自社資産売却による負債軽減、テーメル政権の規制撤廃、民営化コンセッションプロジェクトの促進、業界再編による業界地図の変化、人件コスト・製造コスト削減、事務処理作業の効率化、顧客満足度アップ、ビジネスパートナーの選定、為替変動への耐性強化、ロジインフラ整備強化の要請などが挙げられた。
参加者は池辺部会長(日立サウスアメリカ)、馬場副部会長(kobelco)、渡辺氏(カワサキ)、成塚氏(キョーセラ)、馬場氏(三菱重工)、牧野氏(CBC)、根岸氏(AZBIL)、木村氏(KITO)、戸山氏(KOMATSU)、岡本氏(MMC)、WAKI氏(NSK)、菅井氏 (ナガワ)、伊藤氏(SINTO)、小湊氏(KBK DO BRASIL)、末次氏(オリエンタルモーター)、金剛氏(宇部興産)、高橋氏(JFE SHOJI)、長谷川氏(ユシロ)、高橋氏(荏原製作所)、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員、大角編集担当