今年3回目の貿易部会(岡 省一郎部会長)のメディカル分科会(藤田誠分科会長)は、2014年7月1日午後4時から5時30分まで21人が参加して開催、進行役は藤田誠分科会長が務め、初めにジェトロの井上次長から日伯医療分野規制に関するシンポジウムの開催について、ANVISA側からバルバノ長官や日本側からPMDA近藤理事長の参加が予定されており、日伯でシンポジウムの内容調整を行っていると説明があった。
サンパウロ総領事館の坪井領事はANVISAが前向きな姿勢を示しており、バルバノ長官が参加するので次のステップに弾みをつけたいと説明、またアベノミクス「三本の矢」の成長戦略として日本の医療関連分野の国際展開があり、日本政府は日本の優れた医療機器の海外への売り込みに力を入れる予定であり、日本の優れた医療機器の宣伝方法の模索中であるので協力してほしいと依頼した。
JICAブラジル事務所兼JICAサンパウロ出張所の遠藤浩昭次長はODAを活用した中小企業の海外展開支援委託事業支援している理由として、日本の中小企業の生き残りには新興国や途上国の成長を取り込むことが必要であり、日本の優れた技術や製品を途上国の開発に活用することで途上国の開発と日本経済の活性化を両立でき、また日系社会支援として民間企業からのボランティアのような人的支援や日系ドクターの日本での医療機器の研修や人的交流事業を積極的に活用してほしいと説明した。
今後のメディカル分科会の方向性の再認識やANVISAと分科会間で定期的な実務会合の実現 、また企業の困っている点についての話し合いの場の実現 、ANVISA長官の訪日では日本並びに日本の品質の熟知や許認可審査期間の改善窓口となることなどが報告され、ANVISAに関する実態調査の必要性などで積極的な意見交換が行われた。
参加者は藤田分科会長(テルモ)、栗田副分科会長(日本光電)、加藤副分科会長(島津製作所)、山田氏(味の素)、藤井氏 (戸田建設)、友納氏(フジフイルム)、神原氏(コニカ ミノルタ)、堀川氏(クラシキ)、浅井氏(三井物産)、横内氏(テルモ)、平野氏(テルモ)、板垣氏(パナメディカル)、海原氏(住友コーポレーション)、井上氏(ジェトロ)、栗原氏(ジェトロ)、坪井領事(サンパウロ総領事館)、遠藤氏(ジャイカ)、商工会議所から平田事務局長、天谷氏(日本商工会議所から出向)、吉田氏、大角編集担当
左から、栗田副分科会長(日本光電)/加藤副分科会長(島津製作所)/藤田分科会長(テルモ)