食品部会(山口 修一部会長)は、2月20日に開催される2014年上期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、2014年1月31日正午から午後2時まで10人が参加して開催、参加者は2013年の自社の業績の回顧と2014年上期の展望について発表した。
2013年の回顧では原材料の高騰、Maior Brasil政策による輸出振興のための補助金(Reintergra)廃止の影響、小麦価格の高騰、北東地域の中間層の増加、Pis/Cofins税の免除による価格への影響、ラテン諸国への輸出拡大、ドル高の為替による輸出価格競争力のアップ、不正商品取締りの要請、ブラジル経済の低迷、仕入れ価格競争の激化、人件費の2極化、困難な優秀な人材確保などが話題となった。
2014年上期の展望について、ワールドカップ開催による外国からの訪問者による特需の期待、人件費上昇によるコストの圧迫、新製品の投入、ブランド力の強化、ブラジル経済の先行き不透明感の増加、継続するドル高の為替、積極的な展示会への参加、コスト削減、マーケティングの強化、インフレ、継続するレアル安の為替などが挙げられた。
また副題: どうしたブラジル経済 -W杯と総選挙のインパクト-や会議所へのリクエストについて、ワールドカップによる消費拡大の期待、限定的な新大統領就任によるインパクト、更なるレアル安による在庫コストの上昇、大統領選挙後の雇用減少の懸念、量販店店頭の特売スペース確保の費用上昇による販売コストの上昇、公共投資拡大への期待、新興国からの資金逃避、人件費やリクルートに関するセミナー開催の要望、抗議スト拡大による社会不安の増加並びにブラジルのイメージの悪化、下期の食品部会開催の日程調整、官民会議向け税制関連資料の提出などについて意見交換が行われた。
参加者は山口部会長(南米不二製油)、清水副部会長(イグアス)、岡崎副部会長(日清味の素)、横山氏(高砂香料)、石嶋氏(ヤクルト)、森氏(キッコーマン)、山田氏(東山農産)、遠藤副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集長
左から清水副部会長(イグアス)/山口部会長(南米不二製油)/岡崎副部会長(日清味の素)
Fotos: Rubens Ito/CCIJB