機械金属部会(相原良彦部会長)は、2013年7月31日午後5時から7時まで16人が参加して開催、2013年下期の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、参加者が自社の2013年上期の回顧と下期の展望について発表した。
2013年上期の回顧では、ペトロブラス石油公社の業績不振による影響、設備投資の先送り、レアル安の為替、低迷する株価、EBX企業グループの破たん懸念、GDP伸び率の下方修正、大型案件なし、火力発電案件の縮小、冷え込んでいる製鉄設備案件、引き続き好調な自動車関連事業、与信強化による二輪車販売の不振、ブラジル企業買収による新規顧客の開拓、好調な農業機械販売、堅調に推移したSENAIなどの教育機関向け測定機販売、人件費の高騰、国内の割高な天然ガスによる投資計画の延期などが話題となった。
2013年下期の展望では、全国的な抗議デモの影響、レアル安による輸入インフレ、中国の高炉の設備過剰による世界市況の改善阻止、高速鉄道の入札実施、空港や港湾のインフラ設備投資の拡大、製造業部門の脱工業化、FRBの金融緩和政策の行方、継続するレアル安の為替、期待できない二輪販売の回復、エアーバッグ装着の義務付けの影響、人件費高騰対策によるオートメーション化、米国のシェールガスの影響によるブラジル国内の新規投資の鈍化、継続するパルプ関連投資などが挙げられ、副題の「どうなるブラジル経済 持続的成長に向けて」の自社の課題として、為替の動向、人件費や諸経費の上昇、高い税率や労働裁判などのブラジルコスト、未整備なインフラなどが挙げられ、また相原部会長は6月25日の造船分科会の開催の内容について説明した。
参加者は相原部会長(三菱重工)、金丸副部会長(メタルワン)、木村氏(CBC)、元山氏(ブラジルKBK)、櫻井氏(コマツ)、西村氏(ミツトヨ)、渡辺氏(カ ワサキ)、杉原氏(OSG)、宮崎氏(MMC)、平井氏 (MARUBENI ITOCHU)、中江氏(TSUBAKI BRASIL EQUIP IND)、岸氏(ユシロ)、北原氏(ヤンマー)、遠藤副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集長
左から金丸副部会長(メタルワン)/相原部会長(三菱重工)