ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2021年1月の企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICE)は前月比2.2ポイント減少の93ポイントの留まった。
今年1月の企業経営者景況感指数(ICE)の93ポイントは4ヶ月連続で前月比減少、また昨年7月の87.5ポイント以降では過去9か月間で最低レベルに低下。COVID-19パンデミックの昨年4月は33.8ポイント下落していた。
また今年1月の製造業部門の現状景況感指数(ISA) は前月比2.7ポイント減少、今後の景況感指数(IE)は0.6ポイント減少の93.7ポイントに減少している。
昨年3月のCOVID-19パンデミック開始で最も壊滅的な影響を受けたのはサービス業部門で、航空輸送部門や宿泊部門などを中心に、昨年1年間を通して不振を余儀なくされていた。
連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応の昨年上半期からの月額600レアルの緊急給付金(auxílio emergencial)支給、昨年9月から半額の300レアルの給付金支給は昨年12月をもって終了したが、不透明な給付金支給の再開、14.0%を突破している失業率、新型コロナウイルスの変異株の発生など不透明要素が企業経営者の景況感を下げる要因となっている。