資源大手ヴァーレ社の昨年の純益は378億レアル、2010年は301億レアル、売上は1,055億レアル、2010年は853億レアルとそれぞれ大幅に増加して、記録を更新している。
昨年の第4四半期の売上は、前年同期比2.76%増加の277億レアル、純益は16.47%増加の83億レアル。昨年の鉄鉱石並びにパレット販売は、鉄鉱石価格が前四半期比19.75%減少したにも関わらず、前年比2.2%増加の3億370万トンに達して、記録を更新している。
鉄鉱石はアジアや中近東向け輸出が好調に推移。しかしヨーロッパ向けはギリシャの債務危機などの影響を受けて、2010年の5,850万トンから5,890万トンと僅かな増加に留まった。
昨年の中国向け鉄鉱石輸出は、全体の44.1%に相当する1億3,187万トンと前年の42.9%の1億2,640万トンから更に増加、第4四半期の輸出は、前年同期比7.35%増加の3,802万トンであった。
昨年のヴァーレの投資は、前年比41.6%増加の179億9400万ドル。しかし当初の投資計画の240億ドルからセーラ・スール鉱山やカラジャス鉱山での環境ライセンス認可の遅れ、優秀なマンパワーの不足や鉱山向け機械・装置の納入の遅れの影響を受けて、25%少ない投資に留まった。
今年の投資予想は214億ドル、そのうちブラジル国内は全体の63.7%を占める。同社は昨年に新規5プロジェクトを発表。パラー州でのニッケル生産のオンサ・プーマプロジェクト、2ヵ所でのパレット生産のオマン、モザンビークでの石炭生産のモアチーゼ、トカンチンス州とマラニャン州境のエストレイト水力発電所、インドネシアでの水力発電所建設のKarebbeプロジェクトとなっている。(2012年2月16日付けエスタード紙)