バイア州で鉄鉱石、ニッケル、金、ボーキサイトやレアアースなどの鉱山発見が相次いでおり、パラ-州並びにミナス州に匹敵する鉱業開発の中心地として注目を集めている。
鉱山局(DNPM)は2007年から2010年までにバイア州の1万4,500ヵ所で鉱物埋蔵調査を実施したが、ミナス州の1万3,200ヵ所を上回っており、同時期のバイア州の鉱業の売上は8億5,000万レアルから17億レアルに倍増している。
中国の鉄鉱石などを中心とした鉱物需要に牽引されて、国際コモディティ価格が上昇、バイア州鉱山局(CBPM)の鉱物埋蔵調査費は年間6万レアルまで増加して、開発に拍車がかかっている。
バイア州の鉱物生産はミナス州やパラー州に次いで5位となっているが、今後10年以内に3位に上昇すると予想、バイア鉱業(Bamin)では今後3年間に鉄鉱石開発に23億ドルを投資する。
Bamin社ではバイア州カエチテ市のペドラ・デ・フェ-ロ鉱山の開発に着手、鉄鉱石の埋蔵量は3億9,800万トンと予想、年間1,950万トンの生産を予定しているが、イリェウス港近くのポルト・スール港からの輸出は2014年から開始される。
オーストラリア資本のミラベラ・ニッケル社傘下のブラジル・ミラベラ鉱業は8億ドルを投資して、イタジバ市で2009年から操業を開始、埋蔵量は1億5,900万トンで23年間の生産が可能と予想されている。
同社では2014年までに生産されるニッケル鉱はヴォトランチン・メタル社並びにフィンランド資本のNorislk・Nickel社への納入契約を締結、カナダ資本のYamana・Gold社はサンタ・ルースで金採掘を行っており、来年の生産は10万オンスに達すると予想されている。
カナダ資本のラルゴ・リソース社はバイア州のマラカスで2億ドルを投資して、来年末からバナジウムの生産を開始、含有量は1.44%と南アフリカの0.44%を大幅に上回って世界最高の含有量と見込まれおり、年間5,000トンの生産が予定されている。
また元大豆王の実業家オラシール・デ・モラエス氏のイタオエステ・サービス社は州内のバレイラス地域で中国並びにカザキスタンでしか産出しないレアアースのタリウム鉱発見を発表、昨年の同鉱石は1グラム当たり6ドル、埋蔵量は60トンと世界の需要の6年分に相当する。(2011年6月13日付けエスタード紙)