ブラジル鉱物院(Ibram)は今年初めに2011年から2015年までのブラジルの鉱業部門への投資総額を648億ドルと予想、しかし鉄鉱石などを中心に国際コモディティ価格が上昇して投資が拡大しているために、685億ドルに上方修正した。
過去12カ月間の鉄鉱石のコモディティ価格は欧米の需要回復が遅れているにも関わらず、中国や新興国の需要が牽引して100%上昇、また非鉄金属のコモディティ価格も上昇を続けている。
鉱物開発企業は世界金融危機後に中止を余儀なくされていたプロジェクトを再開、また今回の投資計画の上昇修正にはバイア州のラルゴ・ミネラソン鉱山のバナジウム、フェルバーザ鉱山のクロム鉱の新規開発も含まれている。
2015年までの鉱物開発の2/3は鉄鉱石向け投資で449億ドル、ニッケルは65億ドル、アルミは52億ドルの投資を予定、特にミナス州内での投資はパラー州を追越している。
ミナス州での鉱物開発向け投資総額は250億ドル、ヴァーレ社のカラジャス鉱山を抱えるパラー州は240億ドルでアルミ鉱、ボーキサイト、マンガン、銅、鉄鉱石、金並びにニッケル鉱の開発が予定されている。(2011年6月3日付けエスタード紙)