ナショナル製鉄所(CSN)のミナス州コンゴニアスの鉄鉱石生産のカーザ・ダ・ペドラ鉱山では、組合側と会社側との賃金交渉が決裂したために、先週に金曜日にストライキに突入した。
組合側は企業側の全国消費者物価指数(INPC)プラス実質サラリー調整が僅かに2%に相当する7.8%のサラリー調整、月額230レアルの食券並びに130レアルの学費援助を拒否している。
組合側ではインフレ分を差引いた実質賃金調整8.7%に相当する15%のサラリー調整、従業員利益分配金(PLR)の最高5.4カ月の支払い、2倍に相当する月額450レアルの食券などを要求している。
同鉱山の従業員は4500人、そのうち2,500人がCSN社員、2,000人はアウトソーシング、2009年まで鉄鉱石生産は500万トンに達していなかったが、昨年は2,100万トンと大幅に増加、今年は2,500万トンの生産が予定されている。
昨年のCSNの売上は前年比36%増加の140億レアル、純益は86%増加の36億レアルと業績が良好に推移しており、組合側では15%のサラリー調整は売上の僅かに2.2%に相当、労働賃金コストは純益の5%に達しないと説明している。(2011年5月30日付けエスタード紙)