中国が世界中で資源獲得のために大型投資を行っているために先手を打って、日本と韓国の鉄鋼大手、商社や国営企業がブラジルのレアメタル大手で世界のニオブの75%の生産を誇るCBMM社に15%の資本参加を発表して貴重なニオブを確保する。
日韓共同で18億ドルを投資するBMM社は自動車用鋼板やパイプライン用鋼管など高級鋼材の生産に不可欠なレアメタルのニオブ鉱山と精製工場を擁し、本社はミナス州アラシャ市にある。
ニオブは鋼材の強度や粘着度アップするための添加剤として不可欠であり、
石油パイプライン、ガスパイプライン、ミサイル、ロケット、光学レンズ、超伝導線など用途が広く、またタンタルの代替としてコンデンサー用に使用されている。
軍事用戦略関連工業や宇宙開発関連の材料として非常に重要であり、ブラジル国内には世界のニオブの埋蔵量の98%を占めており、米国はブラジルから必要量の87%を輸入している。
昨年のCBMM社のニオブ生産は9万トン、2015年までには15万トンに増産を予定、ニオブ鉱山としてミナス州アラシャ並びにゴイアス州カタランなどで生産されている。(2011年3月3日付けヴァロール紙)