リオ・ティント社とBHPビリトン社と共に鉄鉱石3大メジャーで鉄鉱石生産では世界最大手のヴァーレ社の昨年の純益は世界金融危機からの回復に伴って鉄鉱石価格の高騰、またアジア向け鉄鉱石輸出が好調で301億レアルを記録した。
2008年9月のリーマンショックを発端とした世界金融危機にも関わらず、2008年のヴァーレ社の純益は212億7,900万レアルを記録、しかし昨年の純益は鉄鉱石価格が年間1回調整のベンチマーク方式から四半期ごとのスポット価格連動型の価格方式に変更、また世界の鉄鉱石需要の拡大で高騰したために約50%増加している。
昨年のヴァーレ社の売上は鉄鉱石価格高騰が牽引して前年比71.3%増加の853億レアルを記録、特に最終四半期の売上は30%に相当する270億レアルを記録している。
税引前利益に特別損益、支払利息および減価償却費を加算した値EBITDAは463億7,800万レアルと2008年よりも32.4%と大幅に増加、また昨年の鉄鉱石輸出は中国を中心にアジア向けが52.2%を占めているが、2009年は55.6%と比率は減少している。(2011年2月25日付けエスタード紙)