現在の中国の鉄鉱石スポット価格が昨年末のトン当たり170.1ドルから6.4%値上がりして180.8ドルまで高騰、春節(旧正月)を前に中国メーカーが在庫確保するために200ドルを突破する可能性がある。
ブラジル国内の長期間に亘る降雨による鉄鉱石の積み出しの遅延、インドや中国の旺盛な鉄鉱石需要や回復してきたヨーロッパの需要などで、需給がタイトになってきていることも鉄鉱石価格を押し上げると予想されている。
またオーストラリアのクイーンズランド州の洪水被害による石炭の輸出量の減少の影響で、中国向け石炭価格はすでに6%増加の323ドルまで上昇している。
ブラジルの降雨による影響で2月の鉄鉱石輸出は30%減少するとSteel Index レポート(TSI)では予想、鉄鉱石の含有量が62%のPlattsは3%増加の 182.5ドル、含有量63.5%は185ドルから187ドルで取引されている。
インドを含む世界的鉄鉱石の需要やオーストラリアの洪水被害による石炭の輸出減に伴う価格の上昇などの影響で、米国の圧延コイル価格は昨年の11月からすでに37%増加の783ドルまで上昇している。(2011年1月18日付けヴァロール紙)