鉱山局(DNPM)の発表によると昨年のブラジルの鉱物ロイヤリティ収入は初めて10億レアルを上回って記録を更新、しかし現行の2%のロイヤリティを4%に引き上げる可能性がでてきている。
ミナス州からのロイヤリティ収入が全体の49.3%に相当する5億3,400万レアルでトップ、同州内では世界鉄鉱石3大メジャーのヴァーレ社、ナショナル製鉄(CSN)、実業家エイケ・バチスタ氏のMMX社、ウジミナス社などが鉄鉱石を生産している。
ロイヤリティ収入2位はカラジャス鉱山などを擁するパラー州の28.99%で3億1,400万レアル、両州でブラジル全体の80%を生産している。
昨年、オーストラリアは中国向け鉄鉱石輸出のロイヤリティ比率を30%に引上げ、また昨日、チリは銅鉱山企業との間でロイヤリティ比率を14%引上げることで同意、しかしブラジルではロイヤリティ比率引上げ交渉は難航すると予想されている。
昨年の鉄鉱石輸出は貿易収支黒字200億ドルを上回る250億ドルに達しており、また2015年までの鉄鉱石開発に620億ドルの大型投資が予定されているために、ロイヤリティ比率の引上げは今後の投資に大きな影響を与えると予想されている。(2011年1月13日付けエスタード紙)