最近の石油の国際コモディティ価格は新興国を中心とした経済成長の回復で上昇の一途を続けており、2008年の世界金融危機以来のバレル当たり100ドル突破が見込まれている。
しかし石油価格の上昇に伴って農産物や鉱業部門のコスト上昇を引き起こすために、特に新興国を中心に大きな影響を及ぼすが、米原油在庫の減少に加え、トランス・アラスカ・パイプラインを運営するアリエスカ・パイプライン・サービスが同パイプラインで発生した原油漏れを修復するために操業を停止並び投機的な動きも価格上昇につながっている。
サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は原油価格が1バレル当たり70から80ドルが適正価格であると認識していると表明、しかし石油輸出国機構(OPEC)加盟国は1バレル当たり100ドル近い価格に満足している。
昨日の銅のコモディティ価格は日本や中国が財政危機に見舞われているヨーロッパ諸国への資金融資などの朗報で、ヨーロッパ連合国の金属類の需要減少をカバーする動きにつながって上昇している。
ロンドン金属取引所(LME)の銅の3カ月の先物取引価格は1.90%増加のトン当たり9,690ドル、ニッケルは4.50%増加の2万5,800ドル、過去12カ月間の銅のニュヨークの取引価格は32%上昇している。(2011年1月13日付けヴァロール紙)