フランス資本ラファージュ社はポルトガル資本Cimpor社の株式をボトランチン・セメントに株17.2%をブラジル国内の3セメント工場との交換で譲渡してブラジルに進出した。
世界最大手のラファージュは2007年に121億ドルでエジプトのOrascom社を買収、またカナダ、米国や中近東にも多数のセメント工場を擁している。
しかし経済成長が期待できるラテンアメリカに注目、特に2014年のワールドカップ、2016年のオリンピック、石油製油所や石油コンビナートComperjなど大型インフラ整備で、今後のブラジル国内でのセメント需要が期待できる。
同社はボトランチンからパライーバ州とバイア州の稼働中のセメント工場、ゴイアス州の改修中のセメント工場を譲渡されて、セメント需要が年間20%の北東地域に進出した。
昨年のブラジル国内のセメント生産はトップがボトランチンの2,076万トンでシェア40.3%、ペルナンブーコ州のジョアン・サントス社は589万トンで11.4%、カマルゴ・コレア社は511万トンで10%となっている。(2010年11月11日付けヴァロール紙)