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需要の落ち込みを受けアルセロール・ミタルに続きウジミナスとゲルダウも減産で対応(2020年4月6日付けバロール紙) 2020/04/06

国内鉄鋼業界では、アルセロール・ミタル(ArcelorMittal)に続いてウジミナス(Usiminas)とゲルダウ(Gerdau)が、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う景気の減速に対応するための減産を発表した。業界は、2020年4月にブラジル国内の鋼材の見かけ消費量(国内生産から輸出を差し引き輸入を加えたもの)が50%縮小し、年間でも20%の落ち込みになると予想している。

4月3日夕にゲルダウは声明を発表し、4月を通じて複数の電気製鋼所と棒鋼圧延工場を休業すると通知した。さらに4月中に年間150万トンの生産能力を持つミナス・ジェライス州のオウロ・ブランコ(Ouro Branco)製鉄所の2号高炉の稼働を停止する。同製鉄所で300万トンの生産能力を持つ1号高炉は稼働を継続する。「一連の対策は、とりわけ工業及び土木建築部門を中心とした需要の落ち込みによるものである」と同社は強調した。

他方、収入の40%を占める北米では、建築需要と工業需要が縮小する状況に緩やかに生産を対応させつつ4月は通常通りの稼働を継続している。

ゲルダウの重要事業のひとつである特殊鋼(主に自動車業界で使用)は、4月に、ブラジルだけでなくアメリカでも電気製鋼所及び圧延工場の計画的な生産停止を実施する。この対策は、既存の在庫と顧客からの発注を勘案して判断を下す。またゲルダウは、両国の自動車業界がこの種の鋼材の需要に強いインパクトを与える集団休暇を4月に実施すると発表していることを強調した。

更にゲルダウによると、「南米では、ペルーとアルゼンチンで当該国の政府が宣言した非常事態に伴う措置に応じるため、当社の事業所は、顧客への製品の納入を含めて営業を完全に停止している」という。

またすべての事業所で、「必要な場合には」集団休暇を実施することになり、その場合でも、衛生当局の定めた条件の範囲内で顧客には特別な配慮を持って引き続き対応するとしている。また鋼材は病院の建築や保健分野及び安全分野の機械・設備とコンポーネントに欠かせない投入財であるとして、同社は鉄鋼業界を「根本的に書くことのできない経済活動である」と位置付けた。

他方、ウジミナスは4月2日夕、翌日に同社株が大幅安となる発表を行った。ミナス・ジェライス州のイパチンガ(Ipatinga)製鉄所が保有する3基の高炉の内2基の送風量を削減しスラブの圧延という下流事業のみを継続していたサンパウロ州クバトン(Cubatão)製鉄所の稼働を停止するというもので、アナリストは回復に最も悲観的な判断と受け止めている。

市場は、ウジミナスが短期的に市場が回復しないとみていると受け止めている。同社の大口顧客のひとつが自動車業界で売上の35%を占めるが、自動車メーカー各社は既に製造ラインを停止している。

業界関係者の1人は、「これは受注が深刻な非常に深刻な状況を示している。生産量を40%削減するというのは、第2四半期(4―6月期)の販売が50%落ち込むと想定していることを示している。高炉の送風量を落とすのは、採用可能な対策の中でも最後の手段だ。稼働を再開させるのに多くの時間を必要とする」と話す。「ウジミナスがこういう状況なら、それは(競合社の)ナシオナル製鉄会社(CSN)も同様だ」と強調した。

クレディ・スイスのアナリスト、カイオ・リベイロ(Caio Ribeiro)氏とガブリエル・ガルボン(Gabriel Galvão)氏が執筆したレポートで同銀行は、ウジミナスの判断は、今後数か月は同社の売上科目が非常に困難な状況に直面することを示している。「今回のイベントは当銀行の目から見て、同社の収益という観点から明らかにネガティブなものである。というのも、今後の需要がさらに縮小するのを示唆している飲みにとどまらず、生産コストも恐らくは上昇するということを示しているためである」と説明した。

またこの2人のアナリストは、3か月にわたって高炉が稼働を停止するという状況を考慮し、ウジミナスの利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)が第2四半期に1億レアルにとどまる可能性があると指摘する。ただしウジミナスは、2020年の投資を4億レアル削減し、同社年金基金から3億9,000万レアル、強制借入金によりエレトロブラスからさらに3億レアルを受け取ることで現金預金を強化できる。両氏によると、「EBITDAの大幅な落ち込みを支えるウジミナスの現在の財務体質は、負債レバレッジが1.6倍と低いため、非常に良好だ。一般論として、2015年から2016年の状況と異なり、流動資産不足に陥る可能性は低い」という。(2020年4月6日付けバロール紙)



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