10月末の中国青島港湾の1トン当たりの鉄鉱石価格は、国内経済回復に伴う中国内の鉄鉱石在庫減少に伴って前月比16%高騰の64.38ドルを記録している。
今年4月の1トン当たりの鉄鉱石の国際コモディティ価格は、70.46ドルまで上昇して2015年1月以降では最高の高値を記録、中国の建設業部門向け鉄鋼製品需要が牽引している。
スイスクレジット銀行では今年の世界の鉄鉱石会社の生産は5.0%増加予想、2017年は2.0%増加予想、今年の鉄鉱石価格はすでに48.2%上昇しているが、11か月前の鉄鉱石価格は、僅かに38.30ドルと過去10年間では最低を記録していた。
10月末のイギリスの北海領域で産出される軽質原油の1バーレル当たりのブレント原油は、OPECが9月28日に減産で合意して原油先物価格は上昇していたにも関わらず、イランやイラクの減産の参加免除要請などの要因で前月比1.5%減少の48.30ドルに留まっている。
また米国の8月の1日当たりの原油生産は、870万バレルに達して数カ月前の平均850万バレルを上回った影響で、10月末のWTIの原油価格は2.9%減少の46.84ドルに留まっている。
10月末の1トン当たりの銅の国際コモディティ価格は0.45%減少の4,843ドル、アルミは2.75%増加の1,719ドル、亜鉛は0.8%増加の2,396ドルであった。(2016年11月1日付けヴァロール紙)