中国経済の予想を上回る停滞や世界的な景気低迷で、昨年の製造業部門向け国際コモディティ価格は低調に推移していたにも関わらず、今年上半期は一転して上昇傾向に転じている。
今年上半期の石油並びに鉄鉱石、銅鉱石を除く非鉄金属の国際コモディティ価格は二桁台の伸び率を記録、しかし6月は英国のヨーロッパ連合からの離脱問題の影響で、石油国際コモディティ価格は一転して下落している。
6月の含有率62%の鉄鉱石の中国での先物取引価格は1トン当たり9.27%上昇の54.20ドルを記録、第2四半期は1.88%上昇、今年上半期は26.34%と大幅に上昇している。
Morgan Stanley社では、今年の1トン当たりの鉄鉱石価格を前回予想の40ドルから46ドルに上方修正、 Credit Suisse社では41ドルから45ドルに上方修正、 J.P.Morgan社は52.91ドルまで達すると予想している。
ロンドンの9月の先渡し北海ブレント石油価格は1バレル当たり49.71ドルを記録、第2四半期は17.11%上昇、今年上半期は17.42%上昇、ニューヨークの8月のWTI原油先物価格は48.33ドル、第2四半期は15.4%上昇、今年上半期は15.04%上昇している。
ロンドン金属取引所(LME)での昨日の1トン当たりの銅鉱石価格は4,845ドル、アルミは1,649ドル、ニッケルは9,445ドル、亜鉛は2,104.50ドルを記録している。
6月の1トン当たりの銅鉱石価格は3.09%増加、第2四半期はマイナス0.22%、今年上半期は4.31%増加、前記同様にニッケルは11.58%、14.07%、10.92%それぞれ増加、アルミは6.52%、10.56%、12.48%、亜鉛は9.38%、17.90%、35.42%それぞれ増加している。(2016年7月1日付けヴァロール紙)