中国の1トン当たりの圧延鋼板価格は14%減少の430ドルまで減少した影響で、含有率が62%の1トン当たりの中国の先物取引の鉄鉱石価格は7.0%減少の53.50ドルを記録している。
コンサルタント会社のCapital Economics社では、中国の建設業を中心に下半期からの経済回復で鉄鉱石や非鉄金属のコモディティ価格上昇を予想、またブラジルの鉄鉱石輸出2位のナショナル製鉄(CSN)のベンジャミン・スタインバック社長は、今年12月末の鉄鉱石価格のコモディティ価格を最低でも55ドルと予想している。
今年5月13日迄の1トン当たりの鉄鉱石の国際コモディティ平均価格は51.70ドルと昨年同期の58.70ドルを下回っているが、第2四半期の鉄鉱石価格は70ドル近くまで達する可能性がある。
しかし依然として世界の鉄鉱石の供給量が需要を上回っているために、Capital Economics社では第4四半期の1トン当たりの鉄鉱石価格を45ドル、ゴールドマン・サックス証券は35ドル、BTG パクツアル銀行は50ドル以下をそれぞれ予想している。(2016年5月16日付けヴァロール紙)