資源大手ヴァーレ社は中国経済の停滞並びに鉄鉱石などの国際コモディティ価格低迷、負債削減などの要因で今年の投資計画の見直しを迫られており、更に30億ドルの投資削減見直しを余儀なくされている。
昨年12月のヴァーレ社の発表によると2016年の投資計画は62億ドルであったにも関わらず、鉄鉱石の国際コモディティ価格低迷並びに生産コスト削減で昨年の84億ドルの投資から34.5%減少の55億ドルに削減する。
またヴァーレ社では運転資金調達並びに100億ドルの負債軽減のために、鉄鉱石の国際コモディティ価格の変動に係りなく年内の自社資産40億ドル~50億ドルの放出を予定している。
現在の中国の1トン当たりの鉄鉱石先物価格は53.80ドルと前年比30%上昇しているにも関わらず、20154年下半期に記録した130ドルには程遠く、2020年までに鉄鉱石価格が50ドルまで回復すれば配当金の支払い並びに負債軽減につながる。
また1トン当たりの鉄鉱石先物価格が45ドルで推移すれば僅かな配当金の支払い並びに負債軽減が可能となるが、1トン当たりの鉄鉱石先物価格が40ドルに留まれば配当金並びに負債軽減には結びつかない。(2016年4月7日付けエスタード紙)