資源大手ヴァーレ社の第1四半期の純益は、鉄鉱石の国際コモディティ価格の減少並びにレアル通貨に対する大幅なドル高の為替の影響で95億レアルの赤字を計上したが、昨年の第1四半期の純益59億レアルの黒字から一転して赤字に転落している。
ヴァーレ社は資金調達のために積極的にコア事業以外の資産放出で投資金の調達を行っており、第1四半期はすでに10億ドルの自社資産の売却を行って資金調達を積極的に行っている。
資源大手ヴァーレ社の第1四半期の純益は180億2,700万レアルで前年同期の224億900万レアルから大幅に減少、また第1四半期の投資総額は22億1,000万レアルと前年同期の25億8,700万レアルから大幅に減少している。
ヴァーレ社の第1四半期の1トン当たりの鉄鉱石の生産コストは19.80ドルと前年同期の23.20ドルから大幅に減少、また年末までには更に1トン当たりの鉄鉱石の生産コストを2ドル引き下げる計画となっている。
ヴァーレ社の今年の鉄鉱石生産は3億4,000万トン、2018年には4億5,000万トンまで引き上げる計画となっており、カラジャス鉱山のS11Dプロジェクトには170億ドルの投資を見込んでおり、2016年から操業開始を予定している。
ヴァーレ社の第1四半期の1トン当たりの鉄鉱石の価格は中国の大幅な需要減少で46ドルまで減少しているが、前年同期鉄鉱石の価格よりの51.5%減少して収益性が悪化している。(2015年5月1日付けエスタード紙)